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インビザライン再矯正の費用〜ケース別の相場と選択肢

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インビザライン再矯正の費用〜ケース別の相場と選択肢

インビザライン再矯正が必要になるケースとは

インビザライン矯正を終えた後、歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」は誰にでも起こりうる現象です。せっかく美しく整えた歯並びが崩れてしまうのは残念なことですよね。

後戻りが起きる主な原因には、リテーナー(保定装置)の使用不足、歯周病による歯槽骨のダメージ、口腔習癖、親知らずの影響などがあります。

特に多いのは、リテーナーの装着時間が不十分なケースです。矯正治療後は骨が完全に安定していないため、指示された通りにリテーナーを使用しないと歯が動きやすい状態になっています。

また、歯周病になると歯を支える歯槽骨が弱まり、せっかく整えた歯並びが崩れやすくなります。舌で歯を押す癖や口呼吸などの口腔習癖も後戻りの原因となることがあるんですよ。

親知らずが生えてくると、前方に圧力がかかって前歯が凸凹になることもあります。特に20代以降に親知らずが生えてくると、矯正後の歯並びに影響を与えることがあるので注意が必要です。

インビザライン再矯正にかかる費用の相場

「また矯正するとなると、費用はどれくらいかかるの?」と心配される方も多いでしょう。再矯正の費用は、後戻りの程度や範囲によって大きく異なります。

部分的な後戻り(前歯のみなど)の場合は、20万円〜30万円程度が相場です。全体的に歯並びを再度治療する必要がある場合は、初回の治療と同程度の費用(70万円〜100万円)がかかる可能性もあります。

再矯正の費用に影響する主な要因としては、以下のようなものがあります。

  • 後戻りの程度(軽度・中度・重度)
  • 治療範囲(部分的か全体的か)
  • 使用する矯正装置の種類(インビザラインなど)
  • 通院する歯科医院の方針

同じ歯科医院で再治療を受ける場合、初回よりも費用が安くなることが多いです。歯科医院によっては、再矯正を検討している方の負担を軽くするための「再矯正プラン」を用意しているところもあります。

また、歯科医院によっては後戻りを再治療するための保証期間を設けていることもあるので、まずは初回の矯正治療を受けた医院に相談してみるのがおすすめです。

ケース別・インビザライン再矯正の費用詳細

再矯正の費用は、後戻りの状態によって大きく異なります。具体的なケース別の費用相場を見ていきましょう。

前歯のみの部分的な後戻り

最も多いのが前歯だけが少し動いてしまったケースです。見た目に影響する前歯の後戻りは、比較的早く気づきやすいのが特徴です。

前歯のみの部分矯正の場合、インビザラインでは約20万円〜25万円程度が相場となります。治療期間も短く、6ヶ月程度で完了することが多いです。

早期に対処することで、より複雑な問題に発展する前に治療できるため、費用面でもメリットがあります。

全体的な後戻りの場合

全体的に歯並びが後戻りしてしまった場合は、初回の矯正治療に近い費用がかかることがあります。インビザラインによる全体再矯正の場合、約50万円〜80万円程度が相場です。

ただし、初回の矯正治療で骨格的な問題がすでに改善されているケースでは、再矯正の方が短期間で完了することもあります。治療期間は通常1年〜1年半程度です。

噛み合わせの問題を伴う場合

単に歯並びだけでなく、噛み合わせにも問題が生じている場合は、より複雑な治療が必要になります。このようなケースでは、治療費が高くなる傾向があり、80万円以上かかることもあります。

噛み合わせの問題は見た目だけでなく機能的な問題も引き起こすため、専門的な診断と治療計画が必要です。インビザラインでも対応可能ですが、場合によっては他の矯正方法と組み合わせることもあります。

インビザライン再矯正と他の矯正方法の費用比較

インビザライン以外にも、再矯正にはいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴と費用を比較してみましょう。

表側矯正(ワイヤー矯正)

従来の表側矯正は、歯の表面にブラケットを装着してワイヤーで歯を動かす方法です。再矯正の場合、約30万円〜60万円程度が相場となります。

表側矯正は幅広い症例に対応できる一方、見た目が気になるというデメリットがあります。ただ、費用面ではインビザラインよりも安く済むことが多いです。

舌側矯正(裏側矯正)

舌側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着する方法で、外からは矯正装置が見えないというメリットがあります。再矯正の場合、約60万円〜100万円程度が相場です。

見た目を気にする方には良い選択肢ですが、装置に慣れるまで発音しづらいなどの不便さがあります。また、インビザラインと比べると費用が高くなる傾向があります。

部分矯正

前歯など一部の歯だけを矯正する部分矯正は、再矯正でも選択されることが多いです。費用は約10万円〜30万円程度と比較的リーズナブルです。

ただし、部分矯正は適応症例が限られるため、後戻りの状態によっては選択できないこともあります。まずは歯科医師の診断を受けることが大切です。

再矯正の費用を抑えるポイント

再矯正の費用負担を少しでも軽減するためのポイントをご紹介します。

早期発見・早期対応

後戻りに気づいたら、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。後戻りの程度が軽いうちに対処することで、治療期間が短くなり、結果的に費用も抑えられます。

歯のズレが少ないうちなら、部分矯正で対応できる可能性が高く、全体矯正よりも費用を抑えることができます。

同じ歯科医院での再治療

初回の矯正治療を受けた歯科医院で再矯正を行うと、費用が割引になることがあります。また、過去の治療データが残っているため、より効率的な治療計画を立てられる可能性もあります。

歯科医院によっては、保証期間内であれば再治療費用が大幅に割引されるケースもあるので、まずは初回治療を受けた医院に相談してみましょう。

医療費控除の活用

矯正治療の費用は医療費控除の対象となります。年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで税金の一部が還付されます。

領収書はしっかり保管しておき、年末に医療費の合計を計算してみましょう。矯正治療以外の医療費と合算することもできますので、家族全体の医療費を確認することをおすすめします。

分割払いやデンタルローンの利用

多くの歯科医院では、分割払いやデンタルローンを用意しています。一度に大きな出費をせずに、月々の支払いに分けることで負担を軽減できます。

金利や手数料がかかる場合もありますので、事前に条件を確認しておくことが大切です。複数の歯科医院の支払いプランを比較検討するのもよいでしょう。

インビザライン再矯正を成功させるためのポイント

せっかく再矯正するなら、二度と後戻りしないようにしたいですよね。再矯正を成功させるためのポイントをご紹介します。

原因の特定と対策

まず大切なのは、なぜ後戻りが起きたのかという原因を特定することです。リテーナーの使用不足なのか、口腔習癖が原因なのか、あるいは親知らずの影響なのかを明らかにし、適切な対策を立てましょう。

原因に応じた対策を講じることで、再度の後戻りを防ぐことができます。例えば、舌で歯を押す癖がある場合は、舌癖の矯正訓練が必要かもしれません。

リテーナーの適切な使用

再矯正後は、リテーナーの使用をより徹底することが重要です。歯科医師の指示通りにリテーナーを装着し、決して怠らないようにしましょう。

一般的に、矯正治療にかかった期間と同等の期間はリテーナーを装着することが推奨されています。例えば、1年間の矯正治療であれば、その後1年間は1日20時間以上のリテーナー装着が必要です。

定期的なメンテナンスと検診

再矯正後も定期的に歯科医院を受診し、歯並びの状態をチェックしてもらいましょう。小さな変化に早めに気づくことで、大きな後戻りを防ぐことができます。

また、歯のクリーニングや歯周病のチェックも定期的に受けることで、歯の健康を維持し、後戻りのリスクを減らすことができます。

まとめ〜インビザライン再矯正を検討する際のポイント

インビザライン再矯正の費用は、後戻りの程度や範囲によって大きく異なります。部分的な後戻りであれば20万円〜30万円程度、全体的な再矯正が必要な場合は50万円〜80万円程度が相場です。

再矯正の費用を抑えるためには、早期発見・早期対応が重要です。また、初回治療を受けた歯科医院での再治療や、医療費控除の活用、分割払いの利用なども検討しましょう。

再矯正を成功させるためには、後戻りの原因を特定し対策を講じること、リテーナーを適切に使用すること、定期的なメンテナンスを受けることが大切です。

もし後戻りが気になる場合は、まずはインビザライン矯正の専門医に相談することをおすすめします。適切な診断と治療計画により、美しい歯並びを取り戻し、長期的に維持することができるでしょう。

当院RIVER CLINIC DENTALでは、インビザラインブラックダイヤモンドトッププロバイダー認定医が在籍しており、再矯正のご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

詳細はこちら:インビザライン

古居 憲
この記事の監修者
院長 古居 憲

マウスピース矯正、裏側矯正、インプラント治療が得意です。 特にインビザライン矯正は最年少でプラチナドクターを獲得しました。 2022年から3年連続でインビザラインドクターのトップ1%のブラックダイヤモンドプロバイダーに選ばれています。

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