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インビザラインのデメリットとは?治療前に知っておくべき注意点を解説

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インビザラインのデメリットとは?治療前に知っておくべき注意点を解説

インビザライン矯正を検討する前に知っておきたいこと

透明なマウスピースで歯並びを整えるインビザライン矯正は、目立たない矯正治療として多くの方に選ばれています。

しかし、実際に治療を始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する方も少なくありません。

インビザラインには確かに多くのメリットがありますが、同時に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。治療を成功させるためには、良い面だけでなく課題となる部分も理解しておくことが大切です。

この記事では、インビザライン矯正のデメリットと治療前に確認すべき注意点について、専門的な視点から詳しく解説していきます。

インビザライン矯正の主なデメリット

歯科医師の技術と経験に左右される治療効果

インビザライン治療の成否は、担当する歯科医師の知識と技術に大きく依存します。

インビザラインドクターのライセンスは講習会参加によって取得できるため、治療経験が豊富な医師とそうでない医師が混在しているのが現状です。同じインビザライン矯正でも、治療計画や方針は歯科医師によって大きく異なり、得られる効果にも差が生じます。

特に複雑な症例では、マウスピース矯正だけでは対応できない場合があります。そのような時に、ワイヤー矯正を併用できる技術を持っているかどうかが重要になります。インビザラインの性能で対処できない状況が生じた際、適切にリカバリーできる技術があるかが治療成功の鍵を握ります。

1日20時間以上の装着が必須という自己管理の負担

インビザライン治療では、マウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。

「取り外せるから楽」というイメージがありますが、実際には食事と歯磨き以外はほぼ常に装着していなければなりません。装着時間が不足すると、歯が元の位置に戻ろうとしてマウスピースがはまらなくなることもあります。

食事のたびに外して歯磨きをする必要があるため、飲食が多い職業の方や間食の習慣がある方には不向きです。熱い飲み物はマウスピースの破損につながり、色素のある飲み物は歯の着色汚れの原因となります。人前での会食が多い方は、マウスピースの付け外しに気を遣う場面も増えるでしょう。

治療できる症例に限界がある

インビザラインは万能ではなく、対応できる症例には限界があります。

マウスピースは歯に乗せる帽子のようなもので、骨の中に埋まっている歯根を動かすことは困難です。歯を長い距離動かすと歯が倒れてしまい、根っこがついてこないという問題が生じます。そのため、抜歯を伴う大きな歯の移動が必要な矯正治療には基本的に対応できません。

また、丸い歯のねじれを直すこともほとんどうまくいきません。マウスピースが歯の表面で滑ってしまうためです。出っ歯や受け口など上下のズレが大きい場合や、骨格そのものに原因がある症例では、外科的な手術やワイヤー矯正が必要になることもあります。

治療中に起こりうる問題とリスク

奥歯が沈んで噛み合わせが悪化する可能性

インビザライン治療の代表的な副作用として、奥歯が当たらなくなる問題があります。

奥歯と奥歯の間にマウスピースを挟むため、噛む力が矯正力となってしまい、もともと噛んでいた奥歯が沈んでしまうことがあります。日中に歯を噛みしめる癖のある方や、歯ぎしりをする方の場合は特に影響が出やすいです。

この状態はインビザライン単独でのリカバリーが難しく、部分的にワイヤー矯正を行い、顎間ゴムなどを併用して治療する必要があります。マウスピース矯正は上の歯と下の歯の間にマウスピースが介在するため、ワイヤー矯正ほどの細かな噛み合わせ調整は不可能です。

歯と歯の間を削る処置が必要になる場合

インビザライン治療では、IPR(歯間削合)という処置が必要になることがあります。

歯を並べるスペースを作るために、歯と歯の間を削る処置です。ワイヤー矯正ができない歯科医師の場合、抜歯するとインビザラインで対応できなくなるため、奥歯と奥歯の間も多く削ってスペースを作ろうとすることがあります。

奥歯の歯と歯の間まで削ってしまうと、食べ物が詰まりやすくなってしまいます。多くの歯科医師は前歯6本の間を0.3mmずつ削る程度に留めますが、過度な削合は避けるべきです。適切な判断ができる経験豊富な歯科医師を選ぶことが重要になります。

マウスピースの紛失や破損のリスク

食事と歯磨き時には自分で外して管理する必要があるため、紛失や破損のリスクがあります。

外食や間食、職場での歯磨きの際に、マウスピースを落として破損させたり紛失したりするケースが多く報告されています。ケースに入れずポケットにしまったり、ハンカチに包んでバッグに入れたりすると、特に紛失しやすくなります。

紛失や破損した場合は、すぐに歯科医院に連絡して新しいマウスピースを作ってもらう必要があります。データがあるため比較的早く作れますが、放置すると歯が元の位置に戻ってしまう可能性があるため注意が必要です。

インビザライン治療が向かない人の特徴

重度の歯周病や虫歯がある場合

口腔内の状態が整っていない場合、矯正治療そのものが難しくなります。

重度の歯周病で歯がグラグラしている状態で歯を動かすと、歯を失うリスクが高まります。まずは歯周病治療や虫歯治療を行い、口腔内の健康を整えてから矯正治療を始める必要があります。矯正中は口腔ケアが特に重要になるため、基礎的な口腔環境が整っていることが前提条件です。

自己管理が苦手な方や忙しすぎる方

インビザラインは患者さん自身の協力が不可欠な治療法です。

1日20時間以上の装着時間を守れない方、食後の歯磨きを徹底できない方には向いていません。装着時間が不足すると思うように歯が動かず、治療効果が出ないためです。忙しくて装着時間が確保できない方や、つい外したまま忘れがちな方は、固定式のワイヤー矯正の方が適している場合があります。

骨格的な問題がある症例

インビザラインは歯の位置を動かす治療に特化しています。

受け口や顎のズレなど、骨格そのものに原因がある場合には対応できません。こうした場合には、ワイヤー矯正や外科的矯正が必要になることもあります。精密検査を受けて、自分の症例がインビザラインに適しているかどうかを正確に診断してもらうことが大切です。

治療を成功させるための重要なポイント

経験豊富な歯科医師を選ぶことの重要性

インビザライン治療の成功は、歯科医師の選択にかかっています。

症例数が多く、ワイヤー矯正の技術も持つ歯科医師を選ぶことが重要です。インビザラインで対応できない状況が生じた時に、適切にリカバリーできる技術があるかどうかを確認しましょう。ブラックダイヤモンドトッププロバイダーなどの認定を持つ医師は、豊富な症例経験を積んでいる証拠となります。

また、舌側矯正やアンカースクリュー矯正などの認定を持つ医師は、多角的な矯正技術を理解しているため、「本当にインビザラインが適しているのか」「他の矯正方法を併用すべきか」を総合的に判断できます。

精密検査と治療計画の重要性

治療前の精密検査と詳細な治療計画が成功の鍵を握ります。

3Dスキャナーによる口腔内データ取得を行い、歯列・骨格・咬合の状態を立体的に把握することが重要です。インビザラインのシミュレーションソフトを用いて、歯がどの順番で動くか、どの程度の角度変化が必要か、動かした後の噛み合わせが適切かを細かくチェックする必要があります。

数ミリ単位の精度で治療の道筋をデザインすることで、予測可能な治療結果が得られます。カウンセリング時に治療計画の詳細な説明を受け、疑問点をしっかり解消しておくことが大切です。

装着時間の厳守と定期的な通院

治療効果を最大化するには、患者さん自身の協力が不可欠です。

1日20時間以上の装着を徹底し、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着する習慣をつけましょう。定期的な通院で治療の進行状況を確認し、必要に応じて治療計画を調整することも重要です。自己管理を徹底することで、予定通りの治療期間で理想的な歯並びを手に入れることができます。

インビザライン治療のメリットも理解しておく

目立たない透明な装置で審美性が高い

インビザラインの最大のメリットは、透明で目立たないことです。

仕事や学業、社会生活において、矯正装置が見えることを気にせずに過ごせます。営業職や接客業など、人前に出る機会が多い方でも安心して治療を受けられます。オンライン会議やプレゼンテーションの場でも、矯正していることを気づかれにくいという利点があります。

取り外しができて食事制限がない

食事の際は取り外せるため、食べ物の制限がありません。

ワイヤー矯正では硬いものや粘着性のある食べ物を避ける必要がありますが、インビザラインではそのような制限はありません。食事を楽しみながら矯正治療を進められるのは大きなメリットです。また、歯磨きもしやすいため、口腔内を清潔に保ちやすいという利点もあります。

痛みや違和感が少ない

ワイヤー矯正と比較して、痛みや違和感が少ない傾向があります。

金属のブラケットやワイヤーによる口内炎のリスクがなく、装置が頬や唇に当たる不快感もありません。マウスピースは滑らかな素材でできているため、口腔内への刺激が最小限に抑えられます。治療中のトラブルも少なく、快適に矯正治療を進められます。

まとめ:デメリットを理解した上で適切な選択を

インビザライン矯正には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。

歯科医師の技術に左右されること、1日20時間以上の装着が必須であること、対応できる症例に限界があることなど、治療前に理解しておくべき点は多くあります。また、奥歯が沈む可能性や、マウスピースの紛失・破損のリスクなど、治療中に起こりうる問題も把握しておく必要があります。

しかし、これらのデメリットを理解した上で、経験豊富な歯科医師を選び、自己管理を徹底すれば、インビザラインは優れた矯正治療法となります。目立たない透明な装置、食事制限がないこと、痛みが少ないことなど、多くのメリットも享受できます。

大切なのは、自分の症例がインビザラインに適しているかを正確に診断してもらい、デメリットも含めて納得した上で治療を始めることです。精密検査を受け、詳細な治療計画の説明を聞き、疑問点をしっかり解消してから治療をスタートさせましょう。

インビザライン治療をご検討の方は、ぜひ一度専門の歯科医師にご相談ください。患者様一人ひとりに最適な治療の選択肢をご提案いたします。

詳細はこちら:RIVER CLINIC DENTAL インビザライン

古居 憲
この記事の監修者
院長 古居 憲

マウスピース矯正、裏側矯正、インプラント治療が得意です。 特にインビザライン矯正は最年少でプラチナドクターを獲得しました。 2022年から3年連続でインビザラインドクターのトップ1%のブラックダイヤモンドプロバイダーに選ばれています。

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