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矯正治療の途中で引っ越し〜転院の手順と注意すべきポイント

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矯正治療の途中で引っ越し〜転院の手順と注意すべきポイント

矯正治療中の引っ越しでも治療継続は可能です

矯正治療は一般的に1年から数年かかる長期的な治療です。その間にライフステージの変化で引っ越しが必要になることもあります。

結論から申し上げると、矯正治療中の転院は基本的に可能です。

ただし、治療方法や使用している装置によっては、スムーズに引き継げない場合もあります。特に医院独自の装置を使用している場合や、裏側矯正、矯正用インプラントを利用している場合は注意が必要です。

転院を検討する際は、まず現在の治療方法が他の医院で対応可能かを確認することが大切です。

インビザラインなどのマウスピース矯正であれば、比較的転院がスムーズに進むケースが多いです。一方、ワイヤー矯正でも医院ごとに使用するブラケットやシステムが異なるため、転院先で同じ装置を使用できない可能性があります。

また、引っ越し先が通院可能な範囲であれば、転院せずに現在の歯科医院に通い続けるという選択肢もあります。矯正治療の通院頻度は一般的に1〜3ヶ月に1回程度ですので、距離や交通費を考慮しながら判断しましょう。

転院する際の基本的な流れと手順

転院を決めたら、適切な手順を踏むことでスムーズに治療を継続できます。

できるだけ早く現在の歯科医院に相談する

引っ越しが決まったら、できるだけ早く主治医に相談してください。転院の可否や今後の流れ、注意点などを説明してもらえます。

転院理由を詳しく説明する必要はありませんが、転院先への適切な引き継ぎのためにもきちんと相談しておくことが重要です。

この段階で、これまでの治療内容やマウスピースの作製状況などをあわせて確認しておくと、後の手続きがスムーズになります。

転院先の歯科医院を選ぶポイント

転院先を選ぶ際は、以下のポイントを重視しましょう。

  • 現在の矯正装置に対応しているか・・・同じメーカーの装置を使用しているクリニックを選ぶことで、再調整や新しい装置の作成費用を抑えられる可能性があります。
  • 矯正治療の実績が豊富か・・・転院対応に慣れている医院を選ぶと安心です。
  • 治療方針が現在の医院と近いか・・・治療方針が大きく異なると、治療計画が変わる可能性があります。
  • 費用体系が明確か・・・転院時の費用について事前に詳しく説明してもらえる医院を選びましょう。

転院先は自分で探すこともできますが、治療方針や診療内容なども考慮して主治医から紹介してもらうことをおすすめします。多くの矯正歯科医は矯正歯科団体を通じて全国の歯科医と連携をとっているため、適切な転院先を紹介してもらえる可能性があります。

必要な資料を作成してもらう

転院先が決まったら、現在通っている歯科医院に依頼して、治療の進捗状況や診断データをまとめた資料を作成してもらいます。

具体的には、以下のような書類が必要になります。

  • レントゲン写真
  • 口腔内写真・歯型模型
  • 現在の治療計画と進行状況
  • 紹介状(治療の概要と使用している装置についての説明)

これらの資料が揃っていれば、転院先での診療がスムーズに進みます。ただし、書類の準備には時間がかかることがあるため、引っ越しが決まったら早めに依頼することが大切です。

資料作成には別途費用がかかる場合もありますので、事前に医院側に確認しておきましょう。

転院先での手続きと治療再開

作成した資料を転院先の歯科医院へ提出すると、正式な転院手続きが行われます。

必要に応じてインビザラインシステム内のアカウント引き継ぎを進めることもありますが、別途費用がかかる場合があります。

転院先での初回カウンセリングでは、以下の点を確認しましょう。

  • 現在の治療状況の評価
  • 今後の治療計画
  • 転院後にかかる費用の詳細
  • 治療期間の見通し
  • 使用する装置の種類

転院先の歯科医が治療方針を説明し、納得した上で治療を再開することが重要です。

転院にかかる費用と精算方法

転院時には、現在の歯科医院と転院先の歯科医院にそれぞれ費用が発生します。

現在の歯科医院に支払う費用

現在治療中の歯科医院に支払う費用としては、以下のものが挙げられます。

  • 転院相談料・・・無料〜10,000円程度
  • 資料作成代・・・10,000円程度
  • 手続き代・・・無料〜10,000円程度

転院相談料については、歯科医院ごとに異なります。無料で対応してくれる歯科医院もありますので、治療開始前に確認しておくと安心です。

手続き代とは、インビザラインシステムのアカウント引き継ぎの手続きにかかる費用のことです。手続き代についても歯科医院によって対応が異なるため、確認しておきましょう。

転院先の歯科医院に支払う費用

転院先の歯科医院に支払う費用として、以下のものが挙げられます。

  • 再検査料・再診断料・・・30,000円程度
  • 装置料・・・医院・治療内容によって異なる

転院元の歯科医院からの資料や情報共有が不十分な場合、再検査や再診断が必要となることがあります。

また、治療費は治療の進み具合によって変動します。インビザラインからワイヤー矯正へ切り替えるなどの治療計画の変更、インビザラインのマウスピースの再作成などが必要な場合、追加費用が発生することもあります。

治療費の精算と返金について

インビザライン矯正治療中で転院する場合、基本的には治療費の清算が行われます。

治療費の清算によって、どのくらいの金額が返金されるかは医院によって異なります。一般的には、治療の進行具合に応じて返金される金額が上下します。

歯列全体を対象とした本格的な矯正治療の基本的な返金額の清算基準は治療の進行度によって決定します。治療の進行は5つのステップに分けられます。

  • STEP1:個々の歯をまっすぐに整列する段階(返金額の割合:60〜70%)
  • STEP2:犬歯の位置を目的の位置まで移動する段階(返金額の割合:40〜60%)
  • STEP3:前歯または奥歯を動かして隙間を閉鎖する段階(返金額の割合:30〜40%)
  • STEP4:緊密なかみ合わせに仕上げる段階(返金額の割合:20〜30%)
  • STEP5:金具の撤去後、保定装置を用いて後戻りを防ぐ段階(返金額の割合:0〜5%)

清算方法については契約書に記載されていることがほとんどです。基本的には契約内容に沿って金額の清算が行われます。もし、契約内容と異なる場合は、医院と話し合いましょう。

転院時に注意すべきポイント

転院を検討する際には、いくつかの注意点があります。

希望する転院先を見つけにくい場合がある

次のようなことから患者さんが希望する転院先は見つけにくいです。

  • 治療を継続してもらえる医院を見つけられない
  • 費用の折り合いが合わないため、医院が見つからない
  • ゆっくり探す時間を作れない

「インビザライン治療の転院ができない」と勘違いされることもありますが、正確には転院できないではなく、「希望する転院先を見つけられない」というのが正しいです。

治療期間が延長する可能性がある

転院までの時間がかかると、治療を中断している期間が長くなるため、もちろん治療期間が延長します。

早く転院先が見つかれば、治療期間をそのまま進められる可能性もあります。転院までに時間がかかると、治療を中断している期間が長くなり、歯列に悪影響を及ぼします。そのため、転院後に治療を再開しても想定外の費用がかかるケースがあります。

治療方針が変わる可能性がある

矯正治療は歯科医ごとに治療方針が異なるため、転院すると治療計画が変わる可能性があります。

例えば、現在の医院では非抜歯矯正を推奨していても、転院先では抜歯が必要と判断されるケースもあります。転院前に新しい歯科医としっかり相談し、治療方針に納得した上で転院を決めましょう。

トラブルが発生することがある

費用面や期間面で転院先と患者さんの認識のズレが発生し、トラブルになるケースもあります。

また、前医院とのトラブルの原因が患者さんにある場合、同じようなトラブルが発生する可能性もあるでしょう。そのため、前医院とのトラブル内容は転院先で詳しく説明をしていただけるのが望ましいです。

転院せずに通い続ける選択肢もあります

矯正治療は1〜2ヵ月に1回の頻度で通院するのが一般的ですが、遠方に引っ越した場合でも通院を継続できるケースがあります。

県外からの通院も意外と可能

引っ越し先が県外であっても、新幹線や高速バスなどを利用すれば、意外と通院が可能な場合があります。

特に、もともと矯正治療を受けていたクリニックが信頼できる場合、転院せずに通院を続けることで、追加費用を抑えつつ一貫した治療を受けられます。

診療頻度を調整できることも

通院が難しい場合でも、矯正装置の調整間隔を少し延ばすことで、通院回数を減らす対応ができることもあります。

クリニックに相談し、可能であれば治療計画を調整してもらうことで、転院せずに治療を続けられる可能性があります。

マウスピース矯正なら遠隔管理も可能

インビザラインなどのマウスピース矯正を利用している場合、オンライン診療を活用できることもあります。

定期的に口腔内の写真を送信し、進捗状況を確認してもらうことで、遠方からでも治療を継続できるケースがあります。移動時間や交通費を考慮しながら、通院を続けるか転院するかを判断しましょう。

まとめ

矯正治療中の引っ越しでも、適切な手順を踏めば転院や遠隔管理で治療を継続できます。

転院を検討する際は、できるだけ早く主治医に相談し、必要な資料を作成してもらいましょう。転院先を選ぶ際は、現在の矯正装置に対応しているか、治療方針が近いか、費用体系が明確かなどを確認することが大切です。

転院にかかる費用は、現在の歯科医院と転院先の歯科医院にそれぞれ発生します。治療費の精算方法は医院によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

また、引っ越し先が通院可能な範囲であれば、転院せずに現在の歯科医院に通い続けるという選択肢もあります。マウスピース矯正であれば、オンライン診療を活用できる可能性もあります。

当院では、インビザライン矯正に特化した高度な専門性を持ち、転院のご相談にも丁寧に対応しています。引っ越しによる転院をお考えの方、矯正治療に関するご相談がある方は、お気軽にお問い合わせください。

詳しい治療内容や転院に関するご相談は、インビザライン マウスピース矯正をご覧ください。

古居 憲
この記事の監修者
院長 古居 憲

マウスピース矯正、裏側矯正、インプラント治療が得意です。 特にインビザライン矯正は最年少でプラチナドクターを獲得しました。 2022年から3年連続でインビザラインドクターのトップ1%のブラックダイヤモンドプロバイダーに選ばれています。

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