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インビザライン矯正期間を短縮する7つの方法〜専門医が解説

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インビザライン矯正期間を短縮する7つの方法〜専門医が解説

インビザライン矯正の治療期間はどのくらい?

インビザライン矯正を検討されている方にとって、「治療期間はどのくらいかかるのか」という疑問は切実なものでしょう。歯並びを美しく整えたいけれど、できるだけ短期間で終わらせたいというのが本音ではないでしょうか。

インビザライン矯正の一般的な治療期間は、症例の複雑さによって大きく異なります。軽度の歯並びの乱れであれば1年以内、中程度の症例で1年半〜2年、複雑な症例では2〜3年程度かかることが一般的です。

私はインビザラインブラックダイヤモンドトッププロバイダー認定医として2,500症例以上を担当してきましたが、患者さんからは必ず「もっと早く治せませんか?」という質問をいただきます。特に社会人の方は、ビジネスシーンや人生の重要なイベントに向けて、できるだけ短期間での治療完了を望まれるケースが多いのです。

そこで今回は、インビザライン矯正の治療期間を短縮するための7つの方法について、専門医の立場から詳しく解説します。これらの方法を実践することで、通常よりも大幅に治療期間を短縮できる可能性があります。

インビザライン矯正期間が長引く主な原因

治療期間を短縮する方法を紹介する前に、まずはインビザライン矯正の治療期間が長引いてしまう主な原因について理解しておきましょう。

インビザライン矯正の治療期間が長引く最も大きな原因は、マウスピースの装着時間が不十分であることです。インビザラインは1日20時間以上の装着が推奨されていますが、これを守れないと歯の移動が予定通り進まず、結果的に治療期間が延びてしまいます。

また、口内トラブルの発生も治療期間を長引かせる要因となります。虫歯や歯周病などが発生すると、インビザライン治療を一時中断して、まずそのトラブルを解決する必要があるからです。

マウスピースの紛失や破損も治療期間延長の原因です。新しいマウスピースを作製する間、治療が中断してしまうためです。さらに、治療計画の修正(リファインメント)が必要になった場合も、追加のマウスピース製作に時間がかかるため、治療期間が延びてしまいます。

抜歯が必要な症例や叢生(歯が重なっている状態)が重度の場合も、歯を大きく動かす必要があるため、治療期間が長くなりがちです。

これらの原因を理解した上で、次に治療期間を短縮するための具体的な方法を見ていきましょう。

方法1: PBM healing(光加速矯正装置)の活用

インビザライン矯正の治療期間を劇的に短縮する方法として、最も効果的なのがPBM healing(光加速矯正装置)の活用です。これは近赤外線光を歯の周辺組織に照射することで、細胞を活性化させ、歯の移動をスピードアップさせる装置です。

私が院長を務めるリバークリニックデンタルでは、このPBM healingを使用したスピード矯正を提供しており、日本でもトップクラスの症例数を誇ります。通常1年かかる矯正であれば、最短で5ヶ月で終えることも可能なのです。

PBM healingの仕組みは、歯の周辺組織に近赤外線光を照射することによって細胞を活性化させ、歯を支える歯槽骨の細胞の代謝が促されることにより、通常よりも歯を速く移動させることができるというものです。

実際の使用方法は非常に簡単で、1日8分間(上下顎各4分程度)装置を装着するだけです。ご自宅でテレビを見たり、くつろぎながら使用できるため、忙しい方でも継続しやすいのが特徴です。

この方法の最大のメリットは、治療期間を最大で半分に短縮できる可能性があることです。さらに、矯正による痛みも軽減されるため、より快適に治療を進めることができます。

どうですか?矯正期間を半分に短縮できる可能性があるなら、試してみる価値はありませんか?

方法2: マウスピースの装着時間を厳守する

インビザライン矯正の治療期間を短縮するための基本中の基本は、マウスピースの装着時間を厳守することです。インビザラインは1日20時間以上の装着が推奨されていますが、これを徹底することで予定通りに歯を動かすことができます。

マウスピースを外す時間は、食事と歯磨きの時間のみにすることが理想的です。コーヒーやお茶を飲む時も、できればマウスピースを装着したままにし、後で十分に洗浄するようにしましょう。

私の臨床経験から言うと、装着時間を守れている患者さんと守れていない患者さんでは、同じ症例でも治療期間に最大で2倍の差が出ることがあります。特に治療初期は歯の移動が始まる大切な時期なので、装着時間の厳守が非常に重要です。

マウスピースの装着時間を記録するアプリを活用するのも良い方法です。自分の装着パターンを客観的に把握することで、改善点が見えてきます。

装着時間を守るのは簡単なことではありませんが、「短期間で治療を終えたい」という強い意志があれば必ず実行できるはずです。あなたの決意が治療期間を大きく左右するのです。

方法3: チューイーを効果的に使用する

インビザライン治療では「チューイー」と呼ばれる小さな咬合用具が提供されます。このチューイーを効果的に使用することで、マウスピースと歯のフィット感を高め、歯の移動をスムーズにすることができます。

チューイーの使い方は簡単です。マウスピースを装着した状態で、1日数回、数分間噛むだけです。特に新しいマウスピースに交換した直後は、マウスピースと歯の間に隙間があることが多いので、チューイーを使用することで隙間を埋め、マウスピースの効果を最大限に引き出すことができます。

私の診療では、チューイーを積極的に使用している患者さんは、そうでない患者さんと比べて平均15〜20%ほど治療期間が短縮される傾向があります。特に複雑な歯の動きが必要な症例では、その効果がより顕著に表れます。

チューイーを使用する際のポイントは、奥歯から前歯まで満遍なく噛むことです。特に動きが必要な部分を重点的に噛むことで、効果的に歯を移動させることができます。

チューイーは小さくて持ち運びやすいので、外出先でも使用できます。通勤時間や仕事の休憩時間など、ちょっとした隙間時間を活用して使用することをおすすめします。

方法4: 定期的な通院と調整を欠かさない

インビザライン矯正では、4〜6週間ごとの定期的な通院が推奨されています。この定期通院を欠かさず、予定通りに来院することも、治療期間を短縮するための重要なポイントです。

定期通院の際には、歯の動きの進捗状況を確認し、必要に応じてマウスピースの調整やアタッチメント(歯に付ける小さな突起)の修正を行います。これらの調整が適切なタイミングで行われることで、歯の移動が予定通りに進み、結果的に治療期間の短縮につながります。

また、定期通院の際には、歯科医師から装着方法や注意点についてのアドバイスを受けることができます。些細な疑問や不安も解消できるため、治療のモチベーション維持にもつながります。

私の臨床経験では、予約をキャンセルしたり延期したりする患者さんは、治療期間が平均で2〜3ヶ月長くなる傾向があります。特に治療の初期段階での通院は非常に重要です。

忙しい日常の中で定期通院を維持するのは簡単ではありませんが、「短期間で治療を終えたい」という目標を達成するためには必要不可欠な要素です。予約日は手帳やスマートフォンのカレンダーにしっかりと記録し、優先的に時間を確保するようにしましょう。

方法5: 口腔内を清潔に保つ

インビザライン矯正中は、口腔内の清潔を保つことが非常に重要です。虫歯や歯周病などの口腔内トラブルが発生すると、治療を一時中断しなければならなくなり、結果的に治療期間が延びてしまうからです。

マウスピースを装着している時間が長いため、歯磨きが不十分だと虫歯や歯周病のリスクが高まります。食後は必ず丁寧に歯磨きを行い、フロスや歯間ブラシも活用して、歯と歯の間もしっかり清掃しましょう。

また、マウスピース自体の清潔さも重要です。マウスピースは細菌が繁殖しやすいため、定期的に専用の洗浄剤で洗浄するか、ぬるま湯と中性洗剤で優しく洗うようにしましょう。マウスピースが汚れたままだと、細菌が歯や歯茎に影響を与え、口腔内トラブルの原因となります。

私の診療では、口腔内の清潔を保てている患者さんは、そうでない患者さんと比べて治療の中断が少なく、結果的に予定通りの期間で治療を完了できる傾向があります。

毎食後の歯磨きが難しい場合は、少なくとも洗口液でうがいをするか、水でしっかりとすすぐようにしましょう。また、定期的なプロフェッショナルクリーニングも効果的です。

口腔内の健康維持は、インビザライン治療を成功させるための基本中の基本です。日々の小さな努力が、治療期間の短縮につながることを忘れないでください。

方法6: マウスピースの交換タイミングを最適化する

インビザライン矯正では、通常7〜14日ごとにマウスピースを交換していきます。この交換タイミングを最適化することも、治療期間を短縮するための重要なポイントです。

従来は14日ごとの交換が一般的でしたが、最近の研究では、条件が整えば7日ごとの交換でも同等の効果が得られることが分かってきました。特にPBM healingなどの加速装置を併用している場合は、さらに短い期間(3〜4日)での交換も可能になることがあります。

ただし、マウスピースの交換タイミングは、歯科医師の指示に従うことが大前提です。自己判断で交換時期を早めると、歯が十分に動いていない状態で次のステップに進むことになり、かえって治療期間が長引く原因になることがあります。

私の臨床経験では、歯の動きが良好で、マウスピースの装着時間もしっかり守れている患者さんには、通常より早いタイミングでの交換を提案することがあります。その結果、予定よりも早く治療を完了できるケースが少なくありません。

マウスピースの交換タイミングについては、定期通院の際に歯科医師と相談し、自分の歯の状態や生活スタイルに合わせた最適なスケジュールを設定することが大切です。

方法7: マウスピースの取り扱いに注意する

インビザライン矯正の治療期間を短縮するための最後のポイントは、マウスピースの適切な取り扱いです。マウスピースを紛失したり破損したりすると、新しいマウスピースを作製する間、治療が中断してしまいます。

マウスピースを外す際は、両側の奥歯から均等に力を加えて慎重に外すようにしましょう。片側だけに力を加えると、マウスピースが変形したり破損したりする原因になります。

また、マウスピースを外した際は、必ず専用のケースに保管しましょう。ティッシュやナプキンに包んでおくと、誤って捨ててしまうリスクがあります。実際、私の患者さんでも、レストランでマウスピースをナプキンに包んでおいたら、食事後に誤って捨ててしまったというケースがありました。

高温の場所にマウスピースを放置することも避けましょう。車の中や直射日光の当たる場所に置いておくと、マウスピースが変形してしまう可能性があります。

万が一マウスピースを紛失したり破損したりした場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。状況によっては、前のステージのマウスピースを一時的に使用したり、次のステージのマウスピースに進むなどの対応が可能な場合もあります。

マウスピースの適切な取り扱いは、治療の中断を防ぎ、予定通りの期間で治療を完了するための重要な要素です。日常の小さな心がけが、大きな差を生み出すことを忘れないでください。

インビザライン矯正期間短縮のまとめ

インビザライン矯正の治療期間を短縮するための7つの方法について解説してきました。最後にポイントをまとめておきましょう。

1. PBM healing(光加速矯正装置)を活用する:近赤外線光の照射により細胞を活性化させ、歯の移動をスピードアップさせる方法です。通常の治療期間を最大で半分に短縮できる可能性があります。

2. マウスピースの装着時間を厳守する:1日20時間以上の装着を徹底することで、予定通りに歯を動かすことができます。

3. チューイーを効果的に使用する:マウスピースと歯のフィット感を高め、歯の移動をスムーズにします。

4. 定期的な通院と調整を欠かさない:4〜6週間ごとの定期通院で、適切なタイミングでの調整を受けることが重要です。

5. 口腔内を清潔に保つ:虫歯や歯周病などの口腔内トラブルを防ぎ、治療の中断を避けます。

6. マウスピースの交換タイミングを最適化する:歯科医師の指示のもと、状態に合わせた最適な交換タイミングを設定します。

7. マウスピースの取り扱いに注意する:紛失や破損を防ぎ、治療の中断を避けます。

これらの方法を実践することで、インビザライン矯正の治療期間を大幅に短縮できる可能性があります。特にPBM healingなどの加速装置の活用は、治療期間短縮に大きな効果が期待できます。

ただし、どの方法も歯科医師の指導のもとで行うことが大前提です。自己判断での実践は避け、必ず担当の歯科医師に相談しながら進めるようにしましょう。

美しい歯並びを手に入れるための道のりが、少しでも短く、快適なものになることを願っています。

より詳しい情報や個別のご相談は、ぜひ当院までお問い合わせください。インビザラインブラックダイヤモンドトッププロバイダー認定医として、あなたの理想の歯並びを最短期間で実現するお手伝いをさせていただきます。

インビザライン リバークリニックデンタルでは、PBM healing(光加速矯正装置)を使用したスピード矯正を提供しています。通常1年かかる矯正を最短5ヶ月で完了できる可能性があります。ぜひ一度、無料カウンセリングにお越しください。

古居 憲
この記事の監修者
院長 古居 憲

マウスピース矯正、裏側矯正、インプラント治療が得意です。 特にインビザライン矯正は最年少でプラチナドクターを獲得しました。 2022年から3年連続でインビザラインドクターのトップ1%のブラックダイヤモンドプロバイダーに選ばれています。

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